暖かさを感じ、身を守り、命をつないできた「炎」。原点回帰のランドマークです。
まずは焚き火からはじめてみましょう。
薪を用意しましょ。
最初の炎のちからを得るために、火の仕組みをつくります。
火のこと、薪のこと、風向きとか
火がチカラを持ちはじめます。
ここまでの下準備や燃え上がる炎が理屈ではない「共感」のような感覚を引き出してくれます。
炎が落ち着き、赤々と熾火になったら加減を見ながら火力を整えていきます。ほどよい火の姿を思い描きます。「イメージと現実」を重ね合わせ「共感」させていきます。
薪を用意して、火をつける準備をして、火を育てて、力ある炎があらわれる。やがて優しく使いやすい熾火になっていきます。このやり取りにはいくつもの「共感」が存在しているのです。
ケトルの下にある炭火は上の炭火にフタをされて、熱をこもらせて力を維持し、上の炭火が力を失わないように支えてもいます。そして下から横からケトルの水を沸騰させていきます。火の動きや力をみながら丁寧に「火」が仕事をしやすいように場を整えていきます。このときのやり取りが「共感」に似た感覚を感じさせてくれます。
この一連の関わりが「自然の時間」であって、スイッチポンで火を支配する装置とは違ったものです。
風も自然の動きの象徴です。風上、風下、巻きあげる風、吹おろす風。もしかしたら雨もまじるかもしれません。そんな中で人のくつろげる空間をつくっていきます。たとえばタープがあります。その設営にも「共感」の流れがあります。
風とのやり取りしながらタープがたちました。薪とのやり取りで焚き火や熾火ができました。そして火加減みながらお料理もします。
これらすべて「自然の時間」の中にあります。
「自然の時間」の中で過ごしていると、動物やお花などが存在している自然とのつながりが持てるような気持ちがわいてきます。